NSW某所にてかえるにゃんのNSW(ニューサウスウェールズ)遠征2007夏

 

 

 

 

2007年12月21日(金) Adelaide→Rankins Springsとかいう村の手前 (走行距離約800キロ)

朝、アデレードを車で出発したよ。でも朝から旅にはあいにくの雨模様。シティを抜けて、ハイウェイに入ったら集中豪雨で視界がたたれて、徐行を余儀なくされてしまうほど。そしてこの旅の始まりは、続く旅への不吉な序章でもあったのでした…?

雨が降ったりやんだりする中、小麦畑や牧草地帯が続く割と平坦な、制限速度110キロの道をずーーーーっと東に進んで、夕方近くになり、そろそろ今夜のお宿を確保しなきゃねーとなったところで、突如それは現れた。

 


大洪水


前の車にくっついておっかなビックリ進む

 

道路の脇道は激しく流れる雨水で、濁流状態。そんな洪水をいくつか越えて、やっとRankins Springsとかいう小さな村にたどり着いたら、そこも町の中心が大洪水。町の入り口にあったキャラバンパークは水浸しで開店休業状態。村唯一のパブの前には、村人や自分たちのような旅人があふれかえってた(みんな心なしか嬉しそうだったよ)。

その辺にいた人に聞いてみると、この村の先はもっとひどい洪水で、とても車で通れるような状況じゃなく、果敢にもトライしたおじさんがあやうく流されそうになって、命からがら戻ってきたとか。

当然そんな状態なので、村にある数少ないモーテルやホテルはどこも満室。そんな中で、雨脚は強くなる一方。。。仕方なくかえるにゃんたちは、もと来た道を戻り、ひとつ手前にあった村にかけてみることにしたんだよ。

ところがどっこい来た道を戻ってみると、洪水はさらにひどくなり、さっき渡れたところももはや通行不可能。途中の分かれ道まで戻って、遠回りになるけど別の村に行こうとしたら、そこにはボランティアらしき地元のおじさんがたっていて、「この先は洪水で抜けられないよ」と。完全に八方塞になったかえるにゃんたちは、仕方がなく少し高台になっている道沿いにあるパーキングスペースで、夜を明かすことになったのでした。。。かえるにゃん、生まれて初めて車で寝たんだよ。。。

  

 

2007年12月22日(土) Rankins Springsとかいう村の手前→Armidale (走行距離約900キロ)

翌日は雨もひと段落したので、早めに出発。例の村も水はほとんど引いたようで、パブの前にとめられてたツーリストたちの車も半分くらい無くなっていたので、これは大丈夫と確信。さらに西を目指して進み、West Wyalongという、本当は昨晩泊まる予定だった町に到着。アデレードを出てここまで、約900キロ。ここが初めてのファストフードのあるけっこう大きな?町だったんだよ。さっそくマック(のりちゅういわく『マクド』)に入って、朝マックにむさぼりつく人間二人。

ここから先にしばらくいくと、昨日までの茶色っぽい平坦な風景とは打って変わり、緑鮮やかで起伏にとんだ、どこかイギリスの田舎を思わせるような(行ったことないけど)風景になったよ。それもそのはず、ここはニューイングランドと呼ばれる地域。むかーし移住してきたイギリス人が、祖国を偲んで名づけたのかな。

Armidaleという町に、今夜は投宿することに。標高約1000mにあるこの町は、涼しくて丘の上から眺める景色も美しかったのでした。

 

 

2007年12月23日(日) Armidale→秘密の某所 (走行距離約370キロ)

昨夜泊まったモーテルに置いてあった観光パンフによると、町のすぐ近くに「Standing Stones」という観光名所?があるらしい。パンフによると、いまや世界的に知られるその石は(かえるにゃんは知らなかったけど)、多くの旅人にスピリチュアルな影響を与えてきたとかなんとか。ここまで観光もせずにひたすら車を飛ばしてきただけだったので、町を出る前にちょっと見ていこっかってことになったんだよ。

町の外れの高台に、その石は神々しく鎮座していたのでした…

 


スピリチュアル?


Armidaleを出た後はひたすら北上。途中すばらしいレインフォレストの山道を抜けて、町のスーパーで買い物して、お昼過ぎに秘密の某所にたどり着いたのでした。ここでかえるにゃんたちは、しばらくのんびり過ごしたのでした。

 

 

2007年12月24日(月)-26日(水) 秘密の某所

レインフォレストの山に取り囲まれた、この小さな村での日々は、しごくまったり。この辺りは比較的雨の多く降るこの地域でも、特に雨の多いところだとか。時折降る小雨の音を聞きながら、小鳥たちを眺めたり、同じ宿に泊まっていた各国からきた旅行者やワーホリの人たちとお話したりして過ごしたりしたのでした。ちなみに「アデレードで何してるの?(フルーツ)ピッキングとか?」と日本人ワーホリさんに聞かれ、まだワーホリできる年齢(30歳まで)に見えるのかと、人間二人はまんざらでもなさそうだったよ。ぷっ

そんなある日、近くにある滝をみに行こうと車で出かけたところ、のりちゅうの車のタイヤが突然パンク。スペアタイヤも空気が抜けてて使えない…仕方なく、ヒッチで村まで戻り、ガソリンスタンドでタイヤに空気を入れ、再びヒッチで戻るなんたハプニングもあったんだよ。


パンク記念にパチリ☆

 

その翌日はスペアタイヤでおっかなびっくり、近くにある国立公園へ別の滝を見にリベンジへ。到着したらあいにくの雨で、滝までの30分ほどのトレッキングに一瞬ひるんだ人間二人だったけど、せっかくだからと歩いて見に行ってきたのでした。

 

 

 

2007年12月27日(木) 秘密の某所→Grafton (走行距離約200キロ)

朝お世話になった人たちに挨拶を済ますと、まずは近い町に出て、パンクの修理。車をガレージに置いてから、近くのショッピングセンターで時間を潰した人間二人。小さな町にもかかわらず、クリスマス明けの大賑わいだったよ。

修理に時間をとられてしまったので、この日はそんなに移動もできず。東海岸沿い(久々に見る太平洋!)を下っていったら、夏休み真っ只中でどこも大賑わい。海沿いの町のキャラバンパークはどこも満員御礼状態で、まったり過ごしたかったかえるにゃんたちは、少し内陸に入った町の外れのキャラバンパークにテントを張ったのでした。


途中でみかけた変な牛…ぢゃなくて馬でした。

 


2007年12月28日(金) Grafton→シドニー近郊 (走行距離約700キロ)


デカ物シリーズ第一弾。
巨大なえび。


デカ物シリーズ第二弾。
巨大なバナナ。

 

この日は一気に東海岸を南下!年末年始をビーチリゾートで過ごすのか、国道一号線はシドニー方面から北上してくる車でところどころ渋滞が…かえるにゃん、オーストラリアに来て初めて渋滞をみたのでした。


日本に比べたらかわいいモンだけど

 

夕方近くになって、やっとシドニー入りしたんだよ。今夜のお宿を探しつつ、ドラマ「Home and Away」のロケ地を見に行ったりしたのだけど、どこにもモーテルやキャラパーがない!!やっとみつけたキャラパーはキャビンは満室、テントサイトも3日以上連泊しないと貸せないそうで…

外はすっかり暗くなり、土地勘のない場所での宿探しに人間二人はぐったり。あてどなく、翌日以降に訪れる予定だったブルーマウンテン国立公園に向けて、どこかに宿があることを祈りつつ、車を走らせることにしたんだよ。

途中遅い夕食に寄った町の駐車場には、日本で見かけるようなド派手な改造車に乗った若者たちがたむろしていて、「やっぱり都会は違うねー」とちょっとひるんだ人間二人。この町を抜けるまで、周りを走ってる車がすべて初心者マークつきのそんな車ばかりだったのには、かなりビビったのでした。

夜も11時近くなって、やっと街道沿いにモーテルを発見した人間二人。やっと一安心して眠りにつくことができたのでした。

 

 

2007年12月29日(土) シドニー近郊(ブルーマウンテン国立公園)→Grenfell (走行距離約200キロ)

翌朝すっかり元気になった人間二人とかえるにゃんは、一路ブルーマウンテン国立公園を目指したんだよ。シドニーから2時間ほどでいけるこの国立公園は、日本からのツアーにもよく組み込まれているようだね。前にぴかちゅうがお話したことのある、今までオーストラリアのあちらこちらを転々としていたというオージーが、「俺が今まで行った場所で一番美しかったのがブルーマウンテンだ」と言っていたので、かなり期待していったんだよ。

国立公園は、列車の駅のあるカトゥーンバの町の外れにあった。駅前の商店街(?)はツーリストでごったがえしていて、もっと田舎を想像していたかえるにゃん達はちっとビックリ。国立公園を見渡せる展望台のある駐車場までいくと、そこも観光バスが何台もとまっていて、大賑わいだったよ。

メインの展望台の他にもいくつか小さな展望ポイントがあったので、車で回ってみたよ。メインの展望台と違って人影もまばらで、かえるにゃんもゆっくり記念撮影ができたのでした。

国立公園を満喫した後は、いよいよ南オーストラリアへの帰路へ出発。この日の夜は、Grenfellという小さな町にあったキャラパーにテントを張ったのでした。それにしてもこのキャラパー、オンシーズンだというのにお客さんはキャビンに泊まっていた三組だけ。しかも管理人のおっちゃんは、かえるにゃん達がチェックインすると、お家に帰っていってしまいましたとさ。

 

 

2007年12月30日(日) Grenfell→Adelaide (走行距離約1000キロ)

往路と同じ平坦で茶色な風景の中を、一路西へ西へ。この日は西から熱波がやってきて、時間がたつほどに熱い熱い。

本当はこの日も、州境の川べり辺りでキャンプするつもりだったのだけど、レンマークという町に着いて車の外に出てみたら、夕方だというのに熱い熱い。これじゃあキャンプしても修行になってしまうね、ってことで予定を変更。さらに二時間かけて、夜にはアデレードに帰ってきたのでした。

おしまい。

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