楽農せいかつ

 

はじめに

どうも、かえるにゃんの育ての親のぴかちゅうです。
私は小さい頃から土いじりが好きで、小学生の頃は 近所にあった親戚の家の庭で、いつも何かしら育ててました(ウチのアパートには庭がなかったので)。でも大人になってからは、農に興味は持ち続けていたものの、なかなか実践することができませんでした。

オーストラリアに移ったら、野菜を育ててみたい。それもなるべく簡単で安上がりな方法で、できるだけオーガニックなものを。ってずっと思ってました。

タイトルの「楽農」は、オーストラリアに来る前に偶然手にした本、「オーストラリア楽農パラダイス リック・タナカ著」から勝手にいただきました。著者はシドニー近郊のブルーマウンテンで、パーマカルチャーに取組んでおられました。私もいつか、裏庭の芝生を全部つぶして畑にして、アヒルやニワトリに囲まれて暮らしたいという野望を抱きつつ、できることからちょっとずつ、楽で楽しい農を生活に取り入れていこうと思ってます。

※2009年2月現在、かえるにゃん家ではお引越しを計画しています。
お引越し完了後、新たな「楽農せいかつ」をお送りできると思いますので、今しばらくお待ちくださいませ☆

 

1.ネギを植えてみた (2006年8月より 9/17完結)
2.ペットボトルでぷちコンポスト (2006年8月より 9/17完結)
3.オーガニックな種を取り寄せる (2006年8月)
4.猫の額便り ・・・我が家のプチ畑の最新状況  (2007年 1/14完結)
5.薬を使わない害虫対策 (2006年10月) 

1.ネギを植えてみた (2006年8月より 9/17完結)


8/1 植えた直後

きっかけは、アデレードドリームのSUMINさんの、

「ウチはネギを植えるようしてから、ネギ買ったことないよ」

の一言。
そっかー、こっちでは決して安くないネギを、今後買わずに済むなんて、こんなにオイシイ話はない!

というわけで、早速植えてみました。日本で言うところの、万能ネギのちょっと太めみたいなのの、根っこの部分2~3cm位を土に埋めてみました。あとは直射日光があまり当たらないとこに置いて、土が乾いてきたら少し水をあげてるだけで、ほとんど放置。


8/6 緑の部分が伸びてきた


8/12さらに緑の部分が伸びてきた
このまま青ネギにまっしぐらか??

 

で、その後のネギですが、テキトーに寄せ植えして肥料も何も一切あげていないにもかかわらず、ここまで育ってくれました。


9/17ネギボウズが出てきました。
ちょこちょこカットして料理に使ってます。

というわけで、「ネギを植えてみた」は一応実験成功ってことで、完結します。


2.ペットボトルでぷちコンポスト (2006年8月より 9/17完結)

数年前、ニュージーランドに滞在した際、コンポスト(=堆肥)という言葉を初めて知りました。生ごみが、堆肥になるなんて、なんて素晴らしいんだろう!ごみが減る上に、肥料がタダで作れるなんて!!
タダって言葉に目が無い私は、ずーっとコンポストがやりたくてやりたくて仕方がなかったんですが、日本では住宅事情を考えてあきらめてました。

アデレードに越してきて、今のフラットのオーナーが、裏庭の一画を私達の好きにしていいと言ってくれたので、早速春の種まきに備えて、コンポストを始めることにしました。

とは言っても、今の家は裏庭を母屋の住人と共有してるので、あんまり好き勝手するわけにもいかないし、私達がいじれる一画は、直埋めのコンポストを作ってしまうと、ほとんどスペースがなくなってしまうし・・・というわけで、とりあえず小スペースで、引っ越すことになっても持ち運べる、ペットボトルを使った堆肥作りを始めました。

 

参考:「家庭で作る生ごみ堆肥 よくある失敗 防ぐポイント」藤原俊六郎監修、他HP色々

☆用意したもの
1.5Lのペットボトル(本ではお茶などの四角いボトルがいいって書いてあったけど、手に入らなかったので、丸いやつを使用)
生ごみ(新鮮なもの。小さく切っておく)
米のとぎ汁
落ち葉
乾いた土
古ストッキング

☆やり方
1) ペットボトルの上の方を切り取り、底に土を入れる。
2) 落ち葉を厚さ数ミリ入れる。
3) 米のとぎ汁に漬けた生ごみを、手で絞ってから厚さ数ミリ入れる(握ったときに、湿り気を感じる位がよいそう)。
4) 2)、3)を繰り返す。
5) 最後に土をかぶせて、ガーゼをかぶせてヒモでしばって蓋をし、風通しのよい、直射日光の当たらない場所に放置する。蓋は虫を防ぐためにするそうです。ちなみにうちは、ガーゼがなかったので、古ストッキングを使用。
6) いっぱいになったら、一週間くらい置いてから棒などでかきまぜる。
7) 発酵がうまくいっていると、そのうち白い菌が出てきて、生ごみが消えていくそうです。
8) 温度などの条件によりますが、1~2ヶ月くらいで大体ごみは消えるそう。追加投入可。

8/2に第一弾、8/4に第二弾を投入して、大体いっぱいになりました。うちは人間は二人だけなので、人数が多い家では、一日分の生ごみで、1本できてしまうかも。


8/2 第一弾投入直後

本では落ち葉ではなく、生ごみを腐葉土に混ぜて投入となってましたが、どなたかのHPで落ち葉を使っているのをみた事があったので、そっちを採用しました。腐葉土はお金出して買ってこなければならないけど、落ち葉なら、家の周りにたくさん落ちているので。

生ごみは野菜くずと、茶ガラがメインです。卵の殻やイカの脚の吸盤に入ってる殻のようなのも、少し混ぜましたが、きちんと分解されるかな?

本や色々なHPのおいしいとこ取りして、楽チンに続けられるよう、かなりはしょっています。なので、うまくいくかは神の味噌汁。アデレードの朝晩の寒さが、どう影響するのかも全く予測できません。

 

第一弾の投入から10日がたち、最近白いカビのようなものが見え始めたので、一度中身をあけて様子をみてみました。


8/12

生ごみと落ち葉がいい感じでまざり始めたようで、腐葉土に近い見た目になってきました。

これに昨晩の生ごみをサックリと混ぜて、再びペットボトルに詰め直し、最後に少し乾いた土をかけて、再び放置。またしばらく様子をみるとしましょう。

 

たまにかき混ぜたり、乾燥しているときは米のとぎ汁を足したりしましたが、基本的には放置。気がついたときには完全に腐葉土のような状態になり、元々落ち葉に卵でも付いていたのか、小さなミミズみたいなのやシミみたいな土壌生物がたくさん発生してました(うひゃー)。そこで、畑の端っこ(一番最後に種まき予定)に穴を掘って出来上がったコンポストを投入。種まきの頃には、土となじんでいい感じになっていることでしょう。

そんなわけで本日(9/17)まで約1ヶ月半かかって、ぷちコンポストの実験は成功ということで、終了したいと思います。
ペットボトルでぷちコンポストは、うちのようにスペースが限られている人には最適な堆肥作りだと思います。失敗して腐敗したりしても、すぐにそのまま捨てられるのもお気軽な点かも。

3.オーガニックな種を取り寄せる (2006年8月)

アデレードでは、セントラルマーケットの有機食品を扱う店などで、オーガニックの認定を受けた種を購入することができますが、久しぶりに通販を楽しみたかった私は、GREEN HARVESTという会社から、まずは無料のカタログを送ってもらいました。


カタログと取り寄せた種&種を買うとくれる
"How to raise seeds successfully"

西洋野菜からアジアや日本の野菜まで色々な種が載っていて、目移りしてなかなか決められなかったのですが、下記の条件に当てはまる作物を、ネットや大家さんから借りた園芸本などで当たりをつけて、最終的に7種類の種を取り寄せました。

1)私達が使える土地は狭い上にあまり日当たりがよくないので、日光があまり当たらなくても育つもの
2)地中海性気候に適しているもの
3)初心者なので、あまり手間のかからなそうなもの。移植しないでも育ちそうなもの
4)生育期間が短いもの
5)店で手に入りにくいもの、食べたいもの

そんなわけで、取り寄せた種は以下の通りです。

クレス 日当たりが良くなくても育つらしい。若葉を収穫するので、サイクルが非常に早い。サンドイッチに最適というキャッチフレーズにひかれました(笑)
レタスミックス レタスは半日も日が当たれば(特に夏は)育つらしい。色々な品種が一緒になった種のセットを購入しました。
水菜 日当たりの悪いところで育てると、葉が柔らかくなってサラダ向きに、日当たりのよいところで育てると、硬くなって鍋向きに育つらしいです。
スイートバジル 日当たり必須。でも、使いたいときにいつでもちょっとだけ使いたい・・・というわけで、タイバジル、コリアンダーと一緒に鉢植えする予定。
タイバジル のりちゅうの趣味のタイ料理用
コリアンダー 上に同じ
ナス 初心者が種から育てるなんて無謀そうだけど、短い品種を見つけたので思わず購入。日当たり必須で、かなり大きくなるまで苗を育ててから移植する必要があるので、大きな鉢に植え替え予定。のりちゅうに任せた(笑)

うーん、ナス以外は見事に葉物ばかりですね・・・まあ、これで春以降はサラダには困らない予定です(多分)。

4.猫の額便り (2006年9月より 最終更新 1/14)

1/14(日) 自然に任していたら

レタスがすごい勢いで縦に成長してしまいました。まるでジャングル・・・


本邦初公開(?) レタスの花。
タンポポ系の雑草にしかみえない・・・

先日新しいレタスの種を撒きました。この時期に撒いて発芽するのか疑問ですが、まあなるようになれです。

最近の新たな敵はアリ。畑のあちこちに巣穴を作ってます。アリは悪さしないものだと思ってたのですけど、とんでもない。撒いたそばから種を運んでいるのを見た日には、もうブチ切れです。新芽を運んでいるのも見たことあります。かといって、アリの巣コロリ系は使いたくないので、ほっといてますが。

アリはペパーミントオイルを嫌うというのを聞いたことがあるので、オイルが嫌いならミント自体も嫌いだろうと、ミントの株を買ってきて植えてみました。・・・全く効果なしです。でも、ミントは元気に育っているので良しとしましょう。

クレスは完全に終わりました。花が咲いてたくさんの種が取れました。こぼれた種から新たな芽も育ってます。アブラナ科は連作は良くないらしいですが、勝手に生えてきたので放っておきます。

二ヶ月ほど前に植えたイタリアンパセリも、適当に育っています。発芽率が高いようで、直播きした後水やりと時々追肥するくらいでOKなので、楽チンでいいですね。

あ、一ヶ月前にナスの苗を植えました。最初は種から育てることにこだわっていたのですが、ナスはやっぱり初心者にはハードルが高かったようで、ちっともうまくいかない。だもんで、日本のナスの苗が安売りされてたので、思わず一株だけ買ってしまいました。

一応他より多めに肥料をあげてマルチしたり、剪定したりと、ちょっとだけ手を入れてます。最近、一番花が実を付け始めました。秋ナスまで楽しめるといいな。

そうそう、さんざん失敗してきた鉢植えの方ですが、担当ののりちゅう氏が色々と試行錯誤をした結果、数度目にしてけっこう順調に育ってきました。やはり鉢は熱がこもりがちなので、30度を越える日は、あまり直射日光に当てすぎないようにするのがポイントのようです。
鉢ではパクチー、水菜、バジル、タイバジルなどが育ってます。


なぜかねこ蔵のお気に入りポジションに

それにしても小さな畑なのに、ちょっとポジションが変わるだけで、同じ日に植えた植物の成長が全然違ってきたりして、家庭菜園は奥が深いなーと思う今日この頃です。

 

11/25(土) 種まきから3ヶ月。


めきめき育ったレタスが、とうとう飽和状態に達しました。サラダで毎日食べるだけでは追いつかず、固い葉はラーメンにまで入れる始末。かといって、虫食い穴や樹液を吸われた痕だらけなので、あまり積極的におすそ分けもできず・・・うれしい悲鳴をあげてます。

とってもスローに成長していた水菜が、やっとこ収穫できそうな大きさまで成長しました。でも、ここまでくるのに3ヶ月も要したおかでげ、サラダにするには葉っぱが硬そう・・・かといって、鍋をヤル気にはなれないし(今日の最高気温は36度)。これまた贅沢な悩みです。


水菜

クレスも消費が追いつかず、花が咲いて種まで付け始めました。そのうち勝手に種がこぼれて再生してくれたらうれしいのですが。

前回、何の種を撒いてもうまくいかなかった奥の四角地帯ですが、二週間ほど前にダメ元でイタリアンパセリを撒いてみたところ、三度目の正直でかなりの率で発芽しました。かわいい本葉も顔を出し始めてます。今度こそうまく育ってくれるといいのですが。

ちなみに、鉢植えの方(バジル、コリアンダーなど)は、暑さのせいか息もたえだえという感じです(涙)。鉢が小さいので、熱がこもってしまうのでしょうか?鉢植え担当のりちゅう氏いわく、「何だか悲しくなってきた・・・」
頑張れ!!

 

10/28(土) 種まきから2ヶ月。

早いもので、私達がアデレードに越してきてから3ヶ月、種まき第一弾から2ヶ月がたちました。毎日みているとあまり変化がわからないのですが、こうして写真に撮って以前の写真と比べてみると、確実に成長しているのがわかります。

 
右の写真は手前からレタス、だいぶ成長してきたクレスと、
相変わらずスローな水菜。 気持ちだけ落ち葉でマルチしてます。

量が量なので、毎日収穫ってわけにはいきませんが、レタスとクレスはたまに葉をちぎってサラダに使ってます。水菜を料理に使える日はくるのかな・・・?

問題なのが、奥の黒く見える四角いエリア。ここには最初水菜を植えたのですが、朝に芽が出てきた思ったら、夕方に帰宅したときには何もなくなってました(涙・・・たぶん犯人は鳥)。しょうがない、無難にここもレタスを植えますか~と種を撒いたところ、これが待てど暮らせど一向に芽さえ出てこない。何か悪い気でも流れてるんでしょうかね・・・

さて、この部分をどうするか?目下思案中です。

害虫対策をUPしました!

 

10/11(水) 鉢植えのその後。

畑に直植えした3種の野菜はそれぞれ、

レタス:順調。ただし最近虫がつき始めた・・・虫対策の話はまた今度。
クレス:成長が遅いなりにも、食害は止まった。
水菜:一時は壊滅状態だったけど、最近本葉が育ってきた。このまま育ってくれるとよいのだけど・・・

という感じです。で、それ以外の鉢植えした野菜がその後どうなっているかというと、

水菜(鉢植え):約1ヶ月前に種まき。今のところ遅いなりに順調。
スイートバジル:超スロー。でも枯れない。どうなってるの!?
タイバジル:ほぼ枯(涙)。
ナス:ほぼ枯(涙)。

という感じです。やっぱり発芽させる時期が早すぎたのかな?というのが、鉢植え担当のりちゅう氏の見解です。何と言っても、まだまだ夜は最低気温が6度くらいまで下がる日もありますものね。タイバジルとナスに関しては、もう少し最低気温が上がってきたら、再チャレンジする予定です。


左:スイートバジル 右:水菜

で、最後にコリアンダーで、うれしいようなくやしいようなビックリな出来事が。

下の写真をご覧下さい。右の鉢が8月末に種まきしたもの。左の鉢が9月中旬に種まきしたもの。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、先にまいた方が若干大きいものの、両方とも本葉が出てきたところです。

で、写真左上に生えてる植物。これ、実はコリアンダーなんです。いつのまにか、勝手に生えてました。たぶん、種をこぼしたのだと思うのですが・・・

なぜ、手間隙かけて育ててる鉢植えより、勝手に生えてきた方がこんなに成長してるんだ~~!!??

・・・というわけで、今日のりちゅうはその辺に種を適当にまいてました・・・
「楽農」の真髄みたり!?


10/9(月) レタスミックスの悩みどころ。

レタスだけは元気にぐんぐん育っています。ところで、今回「レタスミックス」という、数品種(実際は5種のようでした)のレタスが一緒になった種を撒いたのですが、どうもこの5品種、それぞれ成長の早さが違うのです。おそらく原種に近い緑の葉のやつが一番元気に育ち、赤っぽい葉やまだらの葉のやつは成長が遅いのです。

ところで、ある程度育ってきたら「間引き」という作業をしなければなりません。丈夫な作物を育てるには、避けては通れない道とは言え、私はこれが好きじゃないのです。どうにも「もったいない」「何だか申し訳ない」って思ってしまうのです。


手前が間引き前のレタス

とはいえ、このままでは共倒れになってしまうので、今日とうとう間引きを行いました。対象になってしまうのは、どうしても成長が遅くて緑の葉に隠れるように生えている赤っぽい葉のやつです。今度種を買うときは、この辺も考慮しなくては・・・ともあれ、間引いた葉とクレスの一部は、今日の食卓にサラダとして並びました。

初収穫(?)、万歳!!


アップ。

 

9/24(日) 種まきから1ヶ月。

え、もう一ヶ月?っていう位、畑の作物たちの生育は遅いです。第一弾の種まきが早すぎたのかもしれません。クレスなんて、種まきしてから15日で食べられるって書いてあったのに・・・

「ナメクジ・バスターズ」が効いたのか、最近陸産貝類系の生き物はみかけなくなったのですが、それでも食害は止まらない。どうも犯人は鳥のようです。そこで、とりあえず鳥よけに小枝を畝にさしまくった結果、なんだかシュールな畑になってしまいました(汗


前衛芸術??

上の写真は右から、唯一順調に育ってるレタス、なかなか育たないクレス、ほぼ壊滅状態の水菜です(しくしく)。
来週末あたりに畑の残りのスペースに新たな種を撒く予定ですが、その前に鳥害対策家族会議を開かなければ・・・(笑)

 

9/10(日) 種まきから二週間たちました。

まずはクレスが種まきから4日目に、続いてレタスと水菜の芽が顔を出しました。それから一週間強がたち、大分双葉も大きくなりました。

ここ数日続いた雨で、問題が発生。それは、夜毎徘徊するナメクジが、芽を食べてしまうこと。大家さんがナメクジ除けの農薬を撒いてもいいけど、間違って猫が食べたら死んでしまう(!)と言います。それでなくとも、できるだけ農薬は使わない方向でいきたかったので、もっとクラシカルな方法を採用しました。それは・・・

「ナメクジを見つけたら、塩をまく」

うーん。何て単純で効果的なんでしょう。夜になると、のりちゅうが懐中電灯片手に「ナメクジ・バスターズ♪」と歌いながら、畑にナメクジ退治に向かいます(これ、若い人には元ネタわからないかも・・・)。
あとは、芽の上に植木鉢を逆さにかぶせて、ナメクジの進入を防いだりしていますが、朝取り外さなければならないのが、ちょとめんどい。広い畑を持てるようになったら、ナメクジやカタツムリが大好きなアヒルを飼わなきゃな~

5.薬を使わない害虫対策 (2006年10月)

アデレードの平均気温も大分高くなった今日この頃、これまで何の攻撃も受けずにすくすく育ってきたレタスが、虫の食害を受けるようになりました。逆にこれまで何の害も受けなかった方が不思議というか、ちょっと恐いくらいだったので、「困ったなあ」と思う反面、うちのレタスは虫にもおいしいんだ~と、ちょっとだけうれしかったり。お気楽な家庭菜園だから言えるのでしょうけど。

かと言って、何もしないで指をくわえたままレタスがボロボロになっていくのをみてるほど我が家の家計は潤っていないわけで、殺虫剤を使わない害虫対策を色々調べてみました。

一番良いのは、畑を含めた庭の生態系をできるだけ自然な状態にもっていくこと・・・害虫を食べてくれる他の虫や動物をひきつける植物を植えることだと分かってはいるのですが、何せメインの庭はいじれない、畑は狭くて他の植物を植える余裕がないという制約付きなので、この方法は残念ながら採用が難しい。仕方がないので、直接害虫をやっつけることにしました。

それにしても、虫を触るのに抵抗のない娘に育ててくれた親には感謝です(笑)。

 

我が家の害虫たち

①アブラムシ(Aphid)

言わずと知れた、万国共通の園芸の敵。その天敵がテントウムシってのも有名な話ですが、上に書いたような理由でテントウムシを招待するのが難しい我が家で採用した方法は、「牛乳スプレー」。霧吹きに牛乳を入れて適当(3~4倍位)に薄めて、アブラムシに噴霧します。そうすることで、アブラムシの呼吸を止めてしまいます。我が家の畑ではてきめんに効果がありました。

他にアブラムシ対策としては、
アルミニウムでマルチする(アブラムシが光の反射を嫌う)、強力な水噴射、除虫菊スプレー、ガーリックスプレー、Natra Soapなどがあるようです。これらはオーストラリアのパーマカルチャー関連本に紹介されていた方法なので、少なくともオーストラリアでは効果があると思います。

②青虫

チョウの仲間の幼虫。葉に丸い穴があいていて、もしやと裏側をみると、1~2センチの青虫がついてます。これはみつけては取る、みつけては取るを繰り返してます。時々卵も目に付くので、これも地道に手で取っています。

③コナジラミ(White Fly)

害虫退治のために殺虫剤を使う→益虫まで死んでしまう→害虫が増える→また殺虫剤を使う・・・という悪循環により、近年増えてきた害虫だそうです。体長3ミリくらいの、真っ白い(よくみると胴体は黄色っぽい)羽虫です。アブラムシと同じように樹液を吸うことや、蜜を排出して光合成や蒸散を妨げることで、植物の成長を阻害するそうです。

天敵は寄生バチの一種なのですが、こちらさんも我が家に招待するのはちと難しい。というわけで、今は見つけては手でつぶすの繰り返しです(でもすぐにフワフワと飛び立ってしまうので大変)。

ちなみに、黄色い色に集まってくるそうなので、黄色い紙と糊でハエ取り紙のようなものを作り、畑のそばにおいてみたのですが、ネバネバが足りなかったのか効果なし。これは市販のものが売っているようなので、今度チャレンジしてみます。

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